自慢じゃないけど、夫とは仲がいいつもりでした。
でも、私は知らず知らずに大事なことを夫に言えず、自分だけで解決しようとして借金を抱える羽目になりました。
デキる妻

Unsplashのmicheile hendersonが撮影した写真
私が借金を抱えてしまった原因の一つは
「デキる妻でなければならない」
という思い込みだったと思う。
夫は真面目で仕事も頑張る人だ。
だから、家計が逼迫しても
「もうちょっとお金稼いできて欲しい」とか言えなかった。
頑張ってくれてるんだもの。
そして夫は車が大好きだ。
それと、子供が小さいと、送り迎えや急な通院には車が便利で手放せなかった。
「家計が赤字だから、車手放そうよ。」
って言えなかった。
家賃の安いところに引っ越そうとも言えなかった。
引っ越そうにもお金がまたかかるし、かなりのエネルギーが要る。
だから「私が知恵を出して、私が縁の下の力持ちで頑張ればいい。」
そう思った。
今思えば、「デキる妻」でありたかったのだろうと思う。
一発逆転で稼ごう!
まず、お金に関してピンチの時思いつくことは、「空き時間を使ってビジネスをやろう」だと思う。
「違うやろ!まずは家計の把握と見直しやろ!」と今の私からしたらツッコミどころ満載の思考ですが…
その頃はまだ30代。
生活水準落としたくないし、目の前の立ち向かわなければならない課題を直視できなかった。
人間ってつくづく追い詰められないと変わらない生き物なのね・・・と思ってしまう。
まあ、「空き時間を使ってビジネス」は、決して悪いことではないのだけれど。
一発逆転で、初心者で「〇百万円」なんて目指そうとするからおかしくなる。
追い詰められていると冷静さを欠いてしまうものなのよね・・・。
ビジネス講座に30万円とかローン組むくらいなら、メルカリ始めるハードルなんて屁でもないのに。
あーあ、メルカリから大人しく始めとけばよかった。
(のちにメルカリで年間8万円稼ぐスキルがあることに気づく私・・・。)
だとしたら今頃、債務整理なんてやらなくて済んだかもしれないのにね。
もしかして長女?
私が一発逆転を狙ってしまったのは「長女」だということも関係しているかもしれない。
今でこそ、弟や妹のほうがしっかりしているけれど、子供のころは、私が「小さなお母さん」でなければ、うちの両親のサポートはできなかった。
両親は共働きで、父はトラックの運転手で家を何日か空ける生活だったので、母を支えるのは私の役割だった。
父や母がいないときは私が家を守らなければならないという思いが、私には沁みついているのだ。
だから、早く家の状態を良くしないといけない!と焦ってしまったのだろう。
ただ、その責任感ばかり成長してしまい、両親からは「お金を増やす教育」は受けておらず、
「貧乏暇なし」「お金は入ったら出ていく」「うちは貧乏」「今月は赤字」という言葉ばかり刷り込まれている。
だから、しっかり家を守るどころか、お金を増やせない子供が一人、また大人になっていくだけであったのだ。
心身を追い詰められて降参する
小さなビジネスからコツコツと始めればよかったものの、一発逆転を狙いすぎて、ビジネスのコンサルを2~3回放浪し、また、生活費の管理もしっかりできておらず、さらに新型コロナの流行が追い打ちをかけ、借金は200万円ほどに膨らみ、うちの家計は窮地に見舞われた。
コロナで会社の業績は悪化し、残業しているにもかかわらず夫の給料がガタっと下がってしまったのだ。(あとでわかったが、他人のミスの濡れ衣を着せられて、夫の給料が下げられていたことが発覚。残業代を付けてくれなかったのである。)
それを穴埋めするがごとく、私が休日も仕事に出ることになったのだ。
私の体はもうボロボロだった。
私には、もう一つ仕事をするエネルギーは残っていない。
もう一発逆転は無理、かなり追い詰められいる状態だった。
私は夫に「もうローンを払えない。生活を楽にしたくて、ローン組んでビジネスを学んだり、やってみたけど、看護師をしながらはもう無理。弁護士さんに相談してもいいかな。」と言った。
夫は私が古今奮闘する姿を見てきていたし、ブランドバッグを買ったりなど贅沢をしていないことを知っていたので「うん、相談してみよう。」と言ってくれた。
こんなに言いにくいことなのに、話してみたらアッサリだった。
こんなことなら、やはり車の処分や、家賃のこと、転職のことを早く夫に相談しておけばよかった・・・。
夫婦で家計を把握し話し合える時間を
多分、家庭では妻が家計を管理しているところが多いと思う。
家計を妻任せにしないで、夫婦で「何にどれだけお金が使われているか」を把握して、話し合う機会を設ける必要があると思う。
奥さんは何も言わないかもしれないけれど、
俺の小遣い少ないなーと嘆いている旦那さんもいるかもしれないけれど、
多分、自分は好きなものを買わずに、必死に家計に回している奥さんもいるはず。
物価の上がった今ならなおさらね。
そして、ビジネスや副業を始める前に、家計の現状把握と固定費の削減から始めてみ
ては?